飛べなくなったHaru
もう完治したはずなのに
飛びたくて仕方なかったはずなのに
一度飛んで失速
それでもなんとか飛んでいたのに
厳しい産卵を繰り返すうち
また飛ばなくなる
飛ばない鳥
手のひらまで、歩いてくる鳥
まるでうずら
羽はもう治ったのに
思い通り描けない不安
疑いもしなかった飛ぶという行為
人ならば、声だろうか
笑みだろうか
手先だろうか
飛べない鳥
声のでない、笑わない、手の動かない人
失ったことを思い知り、受け入れ、乗り越えられるか
Haruは今
まさしくその時ならば
叱咤以外になにができるだろう