たったひとつの恋

2016年09月23日 10:08

ポストカードにて販売(Creema)開始しました。



手のりの錦花鳥

チョーちゃんの

半年遅れでユルは生まれた


たったひとつの恋


幼いユルは

チョーちゃんに近づくたびに

いじめられる


年頃になっても

遠くから、チョーちゃんをみつめるだけ

氷の輝き、冷たく気高いチョーちゃん

踊りを磨けば、きっと振り向いてくれる

澄んだ声で歌えたなら、きっと微笑んでくれる


キレキレのステップ

哀愁こめた声

でも、何度挑戦しても

見てくれない

夢に見る

チョーちゃんのウェディングドレス姿も

到底、叶いそうにない


ずっとチョーちゃんのそばにいて

ずっとチョーちゃんから嫌われつづけても

世の中、浮気鳥ばかりだとしても

チョーちゃんだけしか見えない

たったひとつの恋

種はゆっくりと育ち

いつしか花を咲かせる


結ばれぬはずの恋

チョーちゃんは毅然と姿を現して

まるで必然であったかのように

何度も抱き合って

突然、何もかもが終わってしまう


たったひとつの恋

恋が必然であるのなら

ユルの死も必然

あっけなく終わったこの恋も

また必然


今日もまた

ユルを求めて、高みで鳴く

チョーちゃんの姿