みえないcho-ちゃん

2016年10月12日 22:44


「出して、出して」

と大騒ぎ

ここ最近

あり余る元気


だけど

うつらうつらと眠っては

足を踏み外して下に落ちる

ボレー粉の入れ物が

最近の寝床

もう落ちそうなほどまえかがみ

蛇口から洩れる

滴のようで

手の平から落ちる

砂のようで


それでも

羽ばたく音がするうちは

むしろ安らか

どれだけの静かな落鳥を見て来たか


求めるままに外に出せば

食事もとらず

ポン君の手の平


寝る時間、籠に戻しても

まだまだ出ていたい


いつも素直なcho-ちゃんが

ポン君に逆らってでも生きたがる

別れを惜しみ

一人きりの夜を惜しみ

今という時を惜しむ


すっかり拗ねて

背を向ける姿が

部屋の壁に消える


元気のないときのcho-ちゃんは

いつも篭の中で背を向ける

白き、白き壁に溶けゆく