
絵*LINEスタンプ 錦花鳥のチョーちゃん (mitsu-zo)
朝
窓を開けると
一斉にセミの鳴き声が押し寄せる
負けないよう
白い戦士、haruの止まない鳴き声
隣の籠で
動かないcho-ちゃん
愛おしさは年々
どんどんと膨れ
何度も苦しみと戦う姿を見て来ても
ずっと続くように錯覚して
小さな小さな身体なのに
幸せの大きさは
何よりも大きくて
陽が上がろうと
セミは衰えず
haruも
もう三日、ほとんど動かないcho-ちゃんの横で
相変わらず鳴き続け
「cho-ちゃん、しんどいから静かにしといて」
嬉しそうに見上げる顔
鳴き止むのは束の間
ますます激しくなる
羽の潤いもない
目は細くなり
お腹は下膨れ
一度骨折した右脚
思うように動かないもどかしさ
噛んで叱咤
自然の厳しさが迫る
容赦のない掟
一粒二粒
粟を口に
体は丸く閉ざされ
さして水を飲んでいないのに
水気の排出物
あれほど輝いていた生気は
もう見る影もない
「ご苦労様」
讃えつつも
まだまだ続くことを信じて
卵を宿すたび
瀕死になった時のように
ケロッと元気なって
「ペー」
あの能天気な声で飛んできて欲しい
弱い陽の中で
動かない
白い蹴鞠
ポン君の声に
僅かに振り向き
か細く鳴く
夏の日