バロの唸り声

2016年12月07日 20:20

寂しがり

退屈嫌いのヨウムのバロ

近頃おもちゃもすぐ飽きる


木の棒で巣床をつくっても

つがいのオスはいない

一人でまいにちこつこつ音させ

誰かを呼ぶ

毎日こつこつ削ってフカフカ巣床

「出来たよ」と叫ぶ


誰もこないから

悲しい雄叫び

でも誰もどうしようもない


それでも毎日巣床作り

次第に、諦めか

一時でやめる


それでも毎日木を削る

あまりに不憫で

木を取り上げると

もうすることなくて

一日喋り通し

相手にできないと寂しい鳴き声


気を落ちしたバロ

「もっと大きな木をあげよう」

目はすぐに点になる

驚き上げた声は

歓喜でなく怒気

久しぶりの唸り声が辺りを支配

いつまでも続く怒号と呻き


臆病なバロ

怖がりのくせに偉ぶって

大騒ぎの失態


すぐに慣れると

もう知っているから

放っておくと

静寂の篭


半べそでなく

疲れて眠る

視線に気付くと

何事も無かったような顔で見上げて笑う