いつも攻撃ばかりのcho-ちゃんが
ポン君の居ない時
久しぶりに
手の平に飛び乗って
丸くなる
ルーティンのような腰振りで、蹲る
白い毛は逆立って
手の平一杯に広がって
綿菓子のような
蚕の吐いた絹のように滑らかな
優しい綿花のような
肌に触れるcho-ちゃんの胸は
熱した鉄のように熱く
沸騰した湯のように痛く
どうやって、これだけ小さな体が
これだけもの熱を作り出せるのか
生命の神秘に驚く
使命とか
宿命とか
誰にも課せられた命が
もし、あるとするなら
きっとそれは
ただ、「生きること」
でしかないのだと
厳しい表情のcho-ちゃん
誰よりも熱い体を抱き締めていると
意味の有無に関わらず、他の生命と関わり
喜び、悲しみ
偶然を必然としながら
自らが願うように生きることで十分なのだと
肩の力が抜け落ちる
自分よりも小さなはずの存在が
いつも
敵わないほどの大きな存在として支えてくれる
ポン君が戻ってくると
たちまち
随分と遅くなった白い閃光が
目の前を走る
閃光