ヨウムのvaloが、クチバシを床に擦るたび
オカメのプーちゃんを思い出す
ヨウムのvaloが、撫でで欲しいと
頭を下げるたび
オカメのプーちゃんと重なります
全然、仲良くなく
むしろ
ポン君の奪い合いでライバル
何も気にしない
あるがまま
自由気まま
滅多に怒らない
プーちゃん
一人が嫌い
ポン君の肌が無いと
一心不乱
不安で泣く
valo
プーちゃんの
黒い羽はスーツ
肩を怒らせて
水平歩行
クチバシを床に
「シー」と滑らせながら
ポン君の先導は
誰にも譲れない
「ホーホー」
満足げに後ろを振り返る
ポン君が笑う
また「シー」
「どこまで行くの?」
慌てて戻る
一人になったvaloは
「ピー!」
と大声で泣く
まだ歩けないし、飛べない
うずくまって母親に伝えるしか術はない
「ホー、ホー」
二つの鳴き声に挟まれて
ポン君は右往左往
貴公子気取りのプーちゃんは
どこまでも流離いはじめる
valoはどこまでも甘えん坊
valoが一しきり落ち着けば
今度はプーちゃんが
撫でを求めて頭を下げる
疲れたポン君がじっとしていると
あげく、ポン君の手の前まで来て頭を下げる
いつまでも休めない日々
今
プーちゃんのせいか
インコの性分か
valoは床から壁からクチバシを
「シー」と擦る
ポン君の手の前で
頭を下げて動かない
ポン君の許す限りに甘え尽くす
valoがそうしている時
「ホー」
と、真似をしている時
プーちゃんの姿が
ハッキリと映し出されます
ヨウム,オカメインコ