抱卵の日

2016年06月21日 20:40

haruは見上げます

卵二つ

お腹に抱えて
 
「一生懸命やってるよ」と言わんばかり
 
悪戯に
 
「出る?」
 
と聞くと
 
慌てて外へ飛び出します
 
孵る筈のない無精卵
 
haruの去った小さな餌箱
 
haruのお気に入りの巣
 
二つだった卵は三つに
 
錦花鳥の小さな身体で
 
一日一つ
 
どれだけ身を削ってのことか
 
思い到ることはなく
 
能天気に飛び回るharuのせいで
 
そんなことは
 
あまりに軽い出来事のように思われて
 
でも、三つ合わせると
 
もうharuの身体の半分以上で・・・
 
白い繭の卵に
 
haruの命の何分かが
 
含まれているのだと
 
cho-ちゃんのときもそうだったのに
 
ずっとずっと真剣に
 
思い知らされます
 
それは
 
産む度に死に体だったcho-ちゃんよりも
 
haruはずっと逞しく
 
軽い足取りで
 
落ちている餌を啄んでいるからでしょうか
 
まだ、あまりに幼いからでしょうか