生命

2016年05月16日 23:40

細胞は思考する

細胞の一つ一つが

求め

嫌悪し

危険を感じ取り

記憶を蓄積し

DNA(細胞の脳)へと刻んでいく

きっとそれぞれに役割があって

彼らの集まりが一つの機能をしていて

脳などは

その一番の集積場所で

莫大な情報量を処理するだけの場所で

「感情」は

もう肉体で感じていて

脳の大きさはただ単純に

それらの感情を

瞬時に誤魔化すため、複雑な利害関係を計るために目まぐるしく働くだめで

「嫌い」とか「好き」とか「怖い」とか「安心」とかは

もうずっと前に判断されている

 

小さな鳥のcho-ちゃんの瞳は

いつも物語る

白い塊り

じっとうずくまり

その時を知りながらも

悲壮はない

古傷のある脚も

日に日に弱り

霞む目で

瞬きを繰り返しても

前を見つめ、生きることを止めない

幼い頃から何も変わらない姿

生命に優劣などない

 

細胞たちは組織され

様々な形で統合を試みながら

互いの調和を求めながら

塊りとなり

生物となり

人間となり

ひたすらに「快感」と「憂鬱」

「誤魔化し」と「躊躇い」へと向い続け

それら個々が集い

この時に存在している

 

こうして高められた人間の知識や思考は

時に、cho-ちゃんの命を永らえてくれたが

生命の崇高さは

彼女の白銀の輝きには

到底及ばない