白いキャンパス

2016年12月05日 19:28

篭の向こうは

白い壁

朱のクチバシが

行ったり来たり


右は誰か恋しく鳴き続け

左は呑気に飲み水の水浴びに

上がれば爽やか毛繕い


右はますます鳴き叫び

左はこつこつ餌を突く

次は菜っ葉と格闘


二つ並んだ鳥籠に

二匹の白錦花鳥


姿身は同じでも

決して同じ篭には入らない

同じ手のりでも

まるで違う道程

同じ雌でも

まるで違う行動


Cho-ばあちゃんに

若いHaru


人が大好き、温もり大好きCho-ばあちゃんに

いつも穏やか、気の向くままのHaru


Cho-ばあちゃんは

必死の産卵、すぐに知らん顔

布団に炬燵、ホットカーペットで蹲る

足を折るわ、産卵の度にフラフラになるわ

人の食べ物、なぜか台所好き


若いHaruは

餌も取らず抱卵、挙句フラフラ

床の徘徊は大海原の大航海

激しく飛び回って落ち着く先は

深い緑色のガジュマルの木

根本や高い枝で一眠り


年月の重さ

愛おしいCho-ばあちゃん

憎たらしくも

愛おしい若いHaru


いつしか壁の篭から洩れる

甘い甘い鳴き声に

心は砕かれ

身は生気を失い

いつもの退屈なはずの場所を

平和で豊かにしてくれる


白い壁に映える

二つの朱色のクチバシ

次はどんな画を描いてくれるか