錦花鳥のcho-ちゃん物語(2015はてなブログにて)
mitsuz2015.hatenablog.com/にて

ちょうど四年前に、cho-ちゃんは来ました
産毛ばかり
羽は少しで
泣いた顔
全てを失った身
手乗りのエリートになるために産み出されても
運命の行き先を知るはずもない
一羽だけで、餌を与えられ
一羽だけ手に抱かれ
一羽だけ愛されて
いつもポン君と一緒
ポン君こそが
信じるものの全て
ポン君が離れても大人しく
じっと待ち
ポン君の手の中で
初めての御産
必死の形相と荒い息
夜通し抱き合う二人
オスを知らないまま、毎回難産
抱卵なんか知らん顔
すぐにポン君の手の中へ
初めての雄は、幼きyuru
喧嘩ばかりしていたのに
いつしか芽生えた恋心
でも、それも束の間
yuruの突然の死
ランデブー繰り返した部屋
どこを探しても
もうyuruは居ません
新顔のつがいは
子だくさんに恵まれて
長男を先頭に列を成し、大騒ぎ
気高いcho-ちゃんは
近寄らせまいと突きます
そんなこんなですっかり元通り
ポン君の手の平に戻ったある日
脚を引きずる姿
それからの病院通い
最初は大人しかったcho-ちゃんも
診察嫌いに
お出掛け嫌い
診察室では大騒ぎ
大嫌いな薬は大好きなお菓子に混ぜられて
ついには大好きなお菓子も嫌いになって
産卵の度
何度も生死をさ迷い
それでも宿卵は止まず
生命の強さと残酷さを
ちっぽけな身に背負って
なんとか今日
もうずっと
ポン君の手の平がcho-ちゃんの居場所
人が居場所を探し続けるのを横目に
たった一つの場所に魂体を沈め
動じることなく
これから先も、それだけを求めて
ポン君だけを求めて
朝を迎え、夜を過ごし
生きていくのでしょう
迫り来る寿命
動きの悪い右脚
粗くなった毛並
うつろな眼差し
明日の命もない想いも
いつしか四年
短いようで長いようで
想いはどんどん大きく募ってしまって
今、願いは一つ
「cho-ちゃんが
一日でも多く
ポン君に会えますように」