haruの分身

2016年07月11日 22:32


「分身の術」

遊びでharuを追い掛け

まさに捕える時

突然、haruの白い体が

床に散る

白い羽がフワフワ

煙のように浮かんで

抜け殻になってしまったharu


「ピーピーピーピー」

やかましい鳴き声

すっかり聞き慣れた音

生の証か耳鳴りか

一つ先を

何事もなく飛び跳ねる


安堵は、たちまち愛くるしさで埋め尽くされるも

ふと見れば、どこか丸く

haruではない

舞った白い煙は

haruの尾羽

尾を失った間抜けな格好を前に

ポン君と吹き出す


きっと身代わりに捨てた羽

必死の捨身の

最後の隠し技を

惜しみなく使ってみせたharu

脅えるでもなく

得意気でもなく

ただ、そこに居ます


それだけに

脅かした罪を感じつつも

すっかり短くなった白い饅頭が

いつまでも笑いを誘うのです