(注:Cho-ちゃんとHaruは白錦花鳥です)
ポン君の肩から手の中を覗き込むHaru
Cho-ちゃんが亡くなっても変わらない
いつだって傍にいたくて
苛められながらも
すぐに近くに戻ってきた
もう追い掛けられることもない
それでも恐る恐る覗き込み
ポン君の手が動くとビックリ
たちまち飛び去る
何の為か、何度も何度も繰り返す
ああ、あれだけ嫌われていたのに
きっとHaruも寂しいのだ
宿卵し、ますます塞ぎ込む
膨らんだ身体のまま
部屋はまったく静かになって
誰もが悲しみを隠せない
やっと卵を産み落とし
動き回れるようになる
さんざん飛び回り
ポン君の肩へ
でも、もう覗き込まない
寂しさを振り切ったのか
いつまでも滞ってはいられない生
羨ましく思いながら
見習わなければならないと思いながら
Haruの背を見る
すっかり封印していた鳴き声も
日に日にやかましくなってくる
日に日に部屋中を駆け巡る
誰を怖れることもない
誰に突かれることもない
行きたいところへ
食べたいものを
食べたい時に
覗き込むことも
振り返ることもなくなったHaru
初めから、悲しみなどではなく
強者弱者の選別でしかなく
こんな力を必要としない部屋で生きながらも
当たり前の中に居る
それが本質なのだけろうけど
いくら言葉で補おうとしても
到底隠しきれない真実なのだろうけど
怖いもののなくなったHaruは
逞しさと憎たらしさとを増して
鳴き続ける
生