(2015春)
淡い毛並
脚の動かないnikeは
八兄弟の末っ子で
誰よりも小さいくとも
ちっとも気にせず
ポン君の餌やり
ギャーギャーと嘴を伸ばし
必死にアピール
でも
立つこともままならず
皆の影に埋もれてしまう
他の兄弟はみるみる大きく
nikeはますます小さく
一番上の兄貴が先頭
列を成し
一番最後
かなり遅れてnike
這いつくばって
羽で歩く
枝にとまれず
床で待つ
最初は気に掛けていた兄弟の一羽も
すっかり見放し
知らぬ顔
いつまで生きられるだろうか
自然界ならもういない
いつも後ろをスリスリスリスリ
あっちこっちに飛び始めた群れを
ただ眺める
ある日
上を見て
羽ばたかせてみる
きっとnikeは時を待っていた
最初から、見事な飛行
這いつくばって歩き
羽を使うことはお手の物
大きく羽ばたいたnike
何一つ恵まれなくとも
無邪気な顔は
この日が来ることを知っていた?
信じていた?
ずっと、ピクリとも動かなかった
nikeの脚は
数日後に
しっかりと枝を掴みます
悪い脚,現実,夢