nikeと言う錦花鳥

2016年08月07日 09:28

(2015春)


淡い毛並

脚の動かないnikeは

八兄弟の末っ子で

誰よりも小さいくとも

ちっとも気にせず

ポン君の餌やり

ギャーギャーと嘴を伸ばし

必死にアピール

でも

立つこともままならず

皆の影に埋もれてしまう

他の兄弟はみるみる大きく

nikeはますます小さく


一番上の兄貴が先頭

列を成し

一番最後

かなり遅れてnike


這いつくばって

羽で歩く

枝にとまれず

床で待つ


最初は気に掛けていた兄弟の一羽も

すっかり見放し

知らぬ顔


いつまで生きられるだろうか

自然界ならもういない

いつも後ろをスリスリスリスリ

あっちこっちに飛び始めた群れを

ただ眺める


ある日

上を見て

羽ばたかせてみる

きっとnikeは時を待っていた

最初から、見事な飛行

這いつくばって歩き

羽を使うことはお手の物


大きく羽ばたいたnike

何一つ恵まれなくとも

無邪気な顔は

この日が来ることを知っていた?

信じていた?


ずっと、ピクリとも動かなかった

nikeの脚は

数日後に

しっかりと枝を掴みます