潤んだ目
2016年01月30日 22:30

ゴマ粒のよりも小さな目でも
人以上にものを言う
鳥のCho-ちゃん
この地に踏み込んでもう三年半
精密な機器よりも小さな身体は
雌の性といい
突然のアクシデントといい
随分と大きな負荷を背負ってきました
人(鳥)生五年
あれほど必死だった産卵の気配も既になく
望むとも望まないとも近づく終末を
いとも簡単に背負って
餌の詰まった箱にまたがり
ただ、ついばみ
なすがまま
この一時だけのための姿に
時折胸を痛めては
己の小ささ、自惚れに悩み、持て余し
敵わないと思い知るのです
イラスト本
2016年10月12日 22:44
「出して、出して」と大騒ぎここ最近あり余る元気だけどうつらうつらと眠っては足を踏み外して下に落ちるボレー粉の入れ物が最近の寝床もう落ちそうなほどまえかがみ蛇口から洩れる滴のようで手の平から落ちる砂のようでそれでも羽ばたく音がするうちはむしろ安らかどれだけの静かな落鳥を見て来たか求めるままに外に出せば食事もとらずポン君の手の平寝る時間、籠に戻してもまだまだ出ていたいいつも素直なcho-ちゃんがポン君に逆らってでも生きたがる別れを惜しみ一人きりの夜を惜しみ今という時を惜しむすっかり拗ねて背を向ける姿が部屋の壁に消える元気のないときのcho-ちゃんはいつも篭の中で背を向ける白き、白き壁に溶けゆく
2016年10月10日 14:18
なにをしてもおこられないcho-ちゃんすこし髪の毛を引っ張るだけで払いのけられるharuいつもポン君のてのなかのcho-ちゃんいつもひとり遊びのharu水浴びの苦手なcho-ちゃん大好きなharu台所が大好きなcho-ちゃんガジュマルの木が好きなharu「ぺー」の一言ですべての感情を表現するcho-ちゃんなにをしてもらうとひたすら鳴き続けるharu卵を産んでも一時も抱かないcho-ちゃんひたすら温める律義なharu足の長くなった秋の日差し白い羽は生まれかわったかのようにまぶしく黒く丸い瞳は少し潤み一点を見据える二つの塊りは阿吽のように対でポン君の周りを見回る安らぎ、怒り、笑い映し出される感情は
2016年10月02日 16:14
haruの絵をひさしぶりに筆でかきました卵はもうあきらめ外遊び、夜遊びに夢中のharuあちらこちらで甘い鳴き声手のひらをおねだり、撫でてとおねだり、こっち見てと呼んで、「私も」とやきもちやいて先にcho-ちゃんがいたから・・・ポン君の手がいつもふさがっていたから・・・嫉妬深く、我慢できない欲しい気持ちが強すぎてからだは一所に落ち着かないずっと我慢してきたから?誰にも相手されなかったから?一時も離れたがらず怖い台所や洗面所もじっと我慢してついてくる鳴き声が止むのは眠いときだけ居なくなれば、ますます大騒ぎ相変わらずのcho-ちゃんからの攻撃にもすっかり慣れて余裕でかわすでも、絶対にharuは攻撃し
2016年09月26日 16:42
キンカチョウ 濃い茶色に薄茶色 白や薄肌色に 朱色や黒 混ざり混ざる色模様 混ざるが先か、模様が先か錦花鳥 オスは踊り メスは許し 次第に喧嘩 別れは万物共通で 次から次へと 入れ替わる メスが見限るのが先か オスの目移りが先かきんかちょう 色に宿る使命はあるか 選べない色の悲しみに 狂ったように羽ばたくか 腹の錦は、上乗るオスにだけ 頬の朱は、巣作るオスにだけ 卵を抱くは楽しみか 次なる色はどんなかを 抱卵の笑みは夢見るか
2016年09月23日 10:08
ポストカードにて販売(Creema)開始しました。手のりの錦花鳥チョーちゃんの半年遅れでユルは生まれたたったひとつの恋幼いユルはチョーちゃんに近づくたびにいじめられる年頃になっても遠くから、チョーちゃんをみつめるだけ氷の輝き、冷たく気高いチョーちゃん踊りを磨けば、きっと振り向いてくれる澄んだ声で歌えたなら、きっと微笑んでくれるキレキレのステップ哀愁こめた声でも、何度挑戦しても見てくれない夢に見るチョーちゃんのウェディングドレス姿も到底、叶いそうにないずっとチョーちゃんのそばにいてずっとチョーちゃんから嫌われつづけても世の中、浮気鳥ばかりだとしてもチョーちゃんだけしか見えないたったひとつの恋種は
2016年09月14日 19:03
世界で一番危険な鳥姿が黒く大きなクチバシ獰猛な牙力強い爪そんなもの、一つも持たない白く小さく光沢ある羽愛嬌の橙色のクチバシと脚ずっと抱卵していてストレスのたまったharu右へ左へ何度も曲がり上へ下へと変化する緑に白交じりたまにとぐろを巻いたharu爆弾飛びながらでも、する少し歩いたら、するポン君の髪の毛を引っ張って、するお出掛けのために着替えたTシャツに、する風呂上がりの肩に、する着替えたばかりのパジャマに、するノートパソコンの上で、画面の方に、するやっかいなのは米粒ほどの大きさ落ちた場所を隠ぺいし一度始めるといつまでも続くもう大人なのに一向に治らない世界で一番危険な鳥小さくとも、確かな腕爆撃
2016年09月11日 17:56
やっと抱卵を終えて外で遊ぶようになったharu以前のように床を探索スリッパの中に入り一眠りいや、二眠りついには三眠りもう家同然の落ち着きようそういえば、幼い頃テーブルの上菓子篭を巣に寝ていた入れるところは全部が秘密基地きっとharuはすべてを巣にするつもりノートパソコンのキーボード上ポン君の首筋鞄の中人の足身体の影目を離せばどこに居るのか見失う野望を防ぐためcho-チャンは立ち上がるharuの追撃cho-ちゃんが居る限り部屋の平和は守られる白いノートパソコンモニタ上に白いcho-ちゃんキーボード上に白きharu今日も天王山の戦い白いタオルをつつき白いサポーターの上に座る白き戦士は白が大好きch
2016年09月05日 17:58
未だ抱卵するかのように未だそこに卵があるかのように卵を捨てられた怒りをポン君にぶつけていたはずのharuは何事もなかったかのようにじっと空を見上げます「ハル」と呼んでも「フィー」と返事はしても姿勢を直してまた抱卵姿勢失ったことを認めたくないのか認められないでいるのかそこに陣取ることと幸せとが重なってしまって習慣を超え快楽になっているのかharuはきっともう前しか見ていなくて失ったなら、取り戻す単純な理屈で命をも縮めかねない生き甲斐のため子のため自身の宿命のためあまりに単純な生もう恨みも怖さもない人に育てられる手のりの鳥人に傷付けられても人を信じる二つの大きな宿命を背負った小さな小さな白い塊りの
2016年09月02日 21:41
今日もharuの抱卵は続いていますでも、ついにharuの居ない隙一羽での抱卵haruの心労を思いポン君は卵を取り上げます白い三つの楕円形あるはずのものがなくなった時haruはまず、しばらく立ち尽くし次に、狂ったように飛び回る受け入れられない事実うちのめされ戸惑いと怒りをあらわに人のような気取りはまったくないすぐに激しい怒り卵を取り上げたポン君の手を何度も何度も突いて鳴く孵るはずのない卵とは知らない精一杯自らが苦しんで産み出した形もう十日も温めてきたきっと明日には命が孵ると信じていたかもしれない信じていたものを失う痛み白い楕円形に込められていた想い茫然としたharuの後姿荒れ狂った飛び回り一点を
2016年08月30日 22:10
今日は朝からずっと雨雀は鳴かずヒヨドリもこない家の中の鳥たちも前触れに脅えるようにいつになく黙り込んで雨音がこんなにも時を支配している白キンカチョウのcho-ちゃんはずっとポン君の手の中でうずくまりharuは産み立ての卵をおかあさん気取りもう三日もじっと温めて一階のヨウムのvaloは得意のおしゃべりも声は小さく途切れ途切れ雨音だけが部屋に溢れる誰も鳴かない日雨のせい雨は運んでくる憂鬱さ息苦しさ閉塞感はかなさ負のような行為も生の根源雨の挙動は、生命の全てに及ぶおそらく地球上の全ての生物が束になっても叶わない地球の営み宇宙の営み一段と激しい雨音存在すら無に等しい鳥も人も誰もがひれ伏する日